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中国から100円の商品送料無料はなぜできる?

アマゾンの送料に驚きを隠せない。crying

中国発送の製品はなぜ送料無料が多いのか?

便利屋ちょこっとのスタッフが前職IT関連事業者であった事もあり、日頃から「売上UP」に関するご相談を受けることが多くあります。

今回は、送料が異常に安い大手ショッピングモールの謎について、ITの視点から考察いたします。

ネットショッピングイメージ

私は、よくネットで電子部品や日用品を買います。

そして、アマゾンプライムの会員です。いわば、アマゾン配送無料というビジネスモデルの支援者(ヘビーユーザー)になっています。

ほとんどのネットの買い物は、アマゾンで購入しています。

職業柄、本来であれば国内の独自ドメインのネットショップで購入して応援するべきですが、一消費者としての正直な話をすれば、ネットで買って自宅にすぐ届く「送料無料」の便利さは、もはや中毒でしかありません。

アマゾン利用イメージ

最近では、Facebookの滞在時間よりも、アマゾンにいる時間の方が多いと感じるほどです。

そんな中、なぜか「100円前後」の非常に安い商品であるにもかかわらず、プライム対象(バイヤーからの自社発送)となっており、実際に購入すると銀色の包みで中国から直接届くものなどが有ります。

ラベルをよく見ると「中国郵政(China Post)」とあります。つまり、中国の郵便局から直接送られているようです。

日本のネットショップでは、どうしても商品の単価が少し高くなり、さらに一回ごとに送料が発生します。
「なぜ、海外から送っているのにそんなに送料を安くできるのか?」と、同じITの仕事をしていた身として、強い焦りと疑問を抱いていました。

そして、前回の運送会社各社の送料値上げの時期(2018年8月以降)、「売上が減ってしまった」という声を多く耳にするようになりました。

「サイトへのアクセス数は減っていないのに、送料改定を境に売上が落ちてしまった…」といった切実な相談が、今でも寄せられることがあります。

国内の物流において、送料の値上げに最初に踏み切ったのはクロネコヤマト(ヤマト運輸)でした。新聞広告などを使い、2017年5月22日掲出の新聞広告(関東版)で大々的に告知をはじめ、2018年10月1日に値上げ施行となりました。

「クロネコヤマトの値上げに対する告知ページ」を見て、いつも一所懸命に集荷に来てくれるドライバーさんたちの姿を知っている身としては、時代の流れとして仕方のない改定だと感じた方も多かったのではないかと思います。

しかし、ネットショップ側からすると深刻です。大型梱包などの大きなサイズ発送ほど利益が出なくなり、小物の配送もアマゾンの圧倒的な価格パワーには到底敵いません。

実際に、私も2輪の部品などに携わっていますが、問屋さんから卸してもらう仕入れ値より、アマゾンで一般向けに売られている価格の方が安いという逆転ケースが多くありました。

特に、これは2輪部品や4輪部品の業界で顕著に起きているようです。国内運賃において各運送会社の一斉値上げが始まり、配送個数がどれだけ多い大口のショップであっても、運送会社側のキャパシティ不足による「引受先が無い問題(総量規制)」も発生していました。

今までは「タイヤ4本」をまとめて1梱包として発送できていたものが、外からタイヤが見えると「1本につき1梱包でなければ取り扱わない」という、非常に強気な姿勢をとる運送会社さんも現れたそうです。

国内市場に向けて真面目に販売していても、大きな荷物を送料負担して発送しなければならない独自ショップにとって、アマゾンの強大な送料特典(プライム特典)に真っ向からついていくのは、ハッキリ言って不可能なのが本音だと思います。

バイク部品ショップの現状イメージ
⚠️ 大手2輪部品販売店のオンラインショップも閉鎖の予定が発表されるなど、業界内からはあまり良い話が聞こえてきていません。

目次

中国の宅配梱包数

新華社が中国国家郵政局の発表として伝えたところによると、2017年に中国の宅配業者が配達した小包は約400億個で、前年から28%増加した。

総取引額は32%増の9760億元(1502億1000万ドル)に達したとみられる。

年間400億個という数字がどれだけ巨大な販売個数か、にわかには想像がつきませんね!日本国内でこれらの通販サイト(アジアンモールなど)を利用して購入する消費者の方も、今やかなり多いのではないでしょうか。

💡 本題に移ります。なぜ送料無料にできるのでしょうか?

日本国内から発送するよりも、はるか遠くの中国から発送する方がコストがかからないのでしょうか?

この疑問について、詳しく調査をしてみました。

どうやら原因は国際条約にあるようです。世界中の郵便を管轄する「万国郵便連合(UPU)」では、発展途上国に対して到着国での配達料(補償金)を低く設定するルールがあります。そのため、アメリカ国内を例にすると、「サンフランシスコからニューヨークへ国内郵送するよりも、中国の北京からニューヨークに送る方が料金が安い」という歪んだ状態が生じているそうです。

特に、現在の巨大な経済大国となった中国が、今でもこの「発展途上国向け」の恩恵を色濃く受けていることが世界中で問題視されています。

同時に、私たち自身も一人の「利用者」としてその安さの恩恵を大いに受けているのですが、ネットショップの運営を支援する事業者としての視点で見ると、国内販売を主たる基盤とする日本の独自ネットショップの運営が、今後どれほど難しくなっていくかを痛感せざるを得ません。

🌐 万国郵便条約(Wikipediaより引用)

万国郵便条約 – WIKIPEDIA

国際郵便サービスの内容について規定し、国際郵便が全世界で利用できるよう、各国郵政庁に対し、外国あて郵便物の引受け、外国来郵便物の配達、継越し(外国来他国あて郵便物の仲介をすること、仏・英: transit)、国際返信切手券の引換えを義務づけているほか、郵便禁制品、国際郵便物の亡失等に関する賠償金および免責事由、郵政庁間の料金精算(補償金)などについて定めている。

送料無料に出来る、からくり

万国郵便条約によると、国際郵便における「配達先の国内で発生するコスト(日本に着いてからの配達代)」は、原則として配達先の国(つまり日本郵政)が負担することになっているらしいのです。

そのため、海外の発送元としては、とにかく巨大な貨物コンテナに荷物を隙間なくギューギューに詰め込んで日本に届けてしまえば、その後の日本国内での配送コストの多くは日本郵政側の持ち出し(赤字負担)となる構造です。

中国発送の商品を送料無料にできるからくり = 国際的な送料の格差と、古い条約の仕組みにあるのです。

ちなみに、この方法で運ばれてくるため、届く荷物の箱は結構な割合でベコベコに潰れています。smiley

手元に届いた商品の状態を見れば、コンテナ内がいかに過酷な状態で押し込まれてきたか容易に想像が付きます。この「梱包の質の割り切り」にこそ、さらなるコストカットのからくりを感じます。

もし日本の独自ショップの発送で、こんな潰れた箱でお客様に届けたら、とんでもなくお叱りを受け、大クレームに発展してしまいますよね。

しかし中国からの発送の場合、私を含め多くのユーザーが「まぁ、送料無料だし、これだけ安いんだから多少箱くらい潰れていても良いか!クレームを言って、また再送に数週間待たされる方が面倒だし…」と、無意識に我慢して納得してしまっているのが現実です。

送料はどれくらい違うの?

🇯🇵 日本からの国際郵便 最安料金
180円 〜
🇨🇳 中国からの最安料金(封筒)
5人民元 (約98円)

日本から送る場合の、実質「半額」近いコストで海外へ発送できてしまうこの条約の仕組みは、日本のインフラを支える日本郵政にとっても、国内の独自ショップにとっても、決して良い関係性(公平な競争環境)ではないと感じます。

一人の消費者として見れば大歓迎な状態ですが、「Wish」や「AliExpress」などのアプリを通じて、誰もが個人輸入レベルで中国から格安で直接仕入れができる今の時代、日本のネットショップはどこまで対抗できるのでしょうか?そして、対抗する具体的な手段はあるのでしょうか?

扱う商品の中に、もし中国製の安価な競合商品が存在している場合、そのショップ運営は正直なところ非常に大きな打撃を受ける可能性が高いですし、すでに苦しまれている店舗も多いはずです。

これからのネットショップ運営

ここで少し視点を変えてみましょう。例えば、皆さんは「Yahoo!オークション(ヤフオク)」やメルカリなどを利用したことがあるでしょうか?

世の中に同じものが2点と存在しない「古物(一点もの)」や「レア商品」を買う時、多少送料が高く設定されていても、そこまで気にせず購入を決定するのではないでしょうか?

逆に、ネット上で型番や名前を入力して一瞬で最安値の比較ができてしまう「どこでも買える既製品」こそが、この不毛な送料の競争や、競合との激しい価格差の差別化に巻き込まれてしまっているのです。

だとすれば、私たちがこれから最も真剣に考えなければいけないのは、「その店独自のユニークな商品(オリジナル)」と「独自の販売ストーリー(ファン作り)」を組み立てることです。安売り競争のモールと、自分のこだわりを伝える独自ネットショップの混在を、どのように区分けして運用していくかが鍵になります。

どこでも売っているような人気の商品は、遅かれ早かれいずれすべてアマゾン自身が直接、圧倒的な物流網で販売するようになります。それを先に見据えた上で、今から販売する側が、

🔥 「他ではなく、どうしても“このショップ”で買わなくてはいけない理由作り」

をどれだけ徹底して仕掛けられているかが、今後の生き残りを分けます。

ただ単に発送費の安さを競うのではなく、売るための工夫や、独自商品の開発、あるいは特定の販売権利をしっかりと持った「強いショップ作り」を目指すことこそが、本当に大切だと思います。

目先のSEO対策(検索順位上げ)だけに奔走するのも大事ですが、ビジネスの根本から見直さなければ、Googleの検索結果の上位には、同じように楽天などのメガモール商品や強力なアマゾン自身が常に混在して立ちはだかってくるのですから。

 

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この記事を書いた人

はじめまして!江東区密着の『便利屋ちょこっと』で、毎日現場を走り回っている「べんりくん」です。エアコンの徹底洗浄から家具の組み立て、お庭の草むしり、ちょっとしたお引越しのお手伝いまで、皆様の「困った…」をスピーディに解決します!得意技は「丁寧な作業」と「笑顔」。現場の合間に食べる江東区のラーメンとたこ焼きが毎日のエネルギー源です。どんな小さな作業でも、明朗会計で即日対応いたします!