家具組み立て

僕達は物作りが好きで便利屋ちょこっとでは様々なご依頼を頂いてきました。
物を作る作業の中で最も受注が多かったのは家具の組立で、お家に電動ドライバーが無い方や工具に慣れてなく、専門の業者に依頼したい方から組み立てのご依頼を頂いてきました。

一般的な組み立て式家具は、どのメーカーも付属品にある手動の工具で組み立てができる仕様になっていますが、電動工具を使用しても1時間
以上の時間が掛るものを手動だけで組み立てるのはかなりの労力になります。

中にはお客様自身で組み立てられていた途中のところからご依頼頂くこともあり、間違えて付けてしまったパーツの取り外し修繕と新しく買ってきたパーツの付け替えなどもしたことがありました。

各メーカーの特徴

これまでにご依頼頂いたほとんどの家具がニトリとIKEAの商品の為、今回はこの2つのメーカーの組み立てをしてきて、それぞれに感じた特徴などをご紹介します。

ニトリ

ニトリの家具は金具部品の多さが1番の特徴です。
この内のほとんどが部品同士を組み付けるために使用されるカムロックと言われる金具になります。
本数が多いですが電動ドライバーでカムロックネジを取り付けるのは作業全体であまり時間を使いません。カムロックが多い家具はほぼ全てのパーツに取り付けることになり、それぞれのパーツを組み付ける際に向きなどを説明書を見ながら確認して付けていくことになります。
小型の家具だと簡単で早く作れますが大型のTV台や本棚などを作る場合には接続向きの確認をパーツ数の分だけ多くなり、逆に時間が掛かってしまう事になります。

しかし、カムロックが多く使用されている事で購入者の方が得をされることもあります。
ビスで直接木部に接続しないことで木パーツへのダメージを軽減し、一度解体し再度組み立てることが可能な為、お引っ越しの際などに破損するリスクが減ります。
また、外側からビスで接続しないことにより、接続金具が見えない位置にあり、全体の見栄えが良くなります。

IKEA

IKEAの家具は商品によってニトリと同様カムロックの多い物もありますが、多くない印象でした。
カムロックが使用されない場合、主に外側からビスまたはネジが使用されます。
ビスが使われる場合、直接木パーツへ付けることもありますが、ほとんどはネジでつけることが多いです。
どちらの場合でも組み立て時間が減り簡単です。

説明書がイラスト式と見やすいことが多いですが、家具組み立てを始めた当初はネジや木ダボの穴の位置で組み付けの向き確認する場合にイラストが細部まで描かれていないと組み付け位置が分からなくなるため、全体図が載っているページまで戻って確認するということが各商品に一度はありましたが、これは慣れていくしかないのだと思いながら作業することがありました。

背板の釘打ち

ニトリやその他メーカーの家具はビスと専用のパーツで固定する場合が多いですが、IKEAの背板はくぎ打ちが多い印象を受けました。
ビス止めの場合、棚の四つ角とその中間に数本止める程度になりますが、釘打ちの場合は多い時で50本以上になる事もありました。

さらに釘を均等な幅を開けながら打ち付けていくため作業時間が長くなってしまいます。

組み立ての実例

これまでに組み立てをしてきた中でも難しかった事例を２つご紹介します。

TV台

組立る際は主にTV台を寝かした状態で作業することが多いです。
理由は立てたときに下面に来る金具、木ダボなどが床に当たり傷つけてしまう事や組立途中にパーツが落ちた際に床やパーツを破損してしまう事があるためです。床の養生をしてからTV台の上下を別々に組み立たあとに上下を合体させて最後に引き出しなどの小型のパーツを取り付けます。

ロフトベット

これまでにご依頼頂いた方々で狭い空間を有効活用すためにロフトベットを選ばれるお客様が多いと感じました。
組み立て手順は左右、前後、手すり、はしごのパーツを別々に組み立て、最後に繋げていきます。
写真の様に両側の壁ギリギリで設置予定の場合があります。
ほとんどの2段ベットやロフトベットなどはフレームの外側からボルトで付けるようになっている為、ボルトの長さ分の両側の壁からの距離が短いとボルトを入れられません。そのため広い場所で組み立ててから、毛布などをベットの下に敷いて引きずりながら設置位置に納めることがありました。